とある女子高生の日常

田舎に住んでいます 特に何も呟いてないTwitter:@SxHQtmvZTJHO9Tx

早退性理論

今日は早退の日。三限が終わったら早退。
昨日から、明日早退するし頑張るか、という心持ちで生活していた。もちろん仮病ではない。正当な理由(通院)あっての早退だからより心がニコニコするのだ。

授業の終わりから、親が迎えに来るまで少し時間がある。何をしようか。学校の近くにコンビニがあるからそこへ行こう。時代の波に乗れていない、有線のイヤホンを耳に突っ込み、校門をくぐる。何度か乗り越えてやろうかと思ったことがあるが、さすがにな、と思って自分が出られる幅だけ開けて出た。冬の入口、12月1日。今日はなんだか寒い、リュックからマフラーを取り出す。数日前に色付いたと思ったイチョウは半分くらい地面にある。銀杏並木を抜け、坂を下ればセブンイレブン。思えば家からの最寄りも学校の最寄りもセブンイレブンだ。

平日のこんな時間に制服でコンビニへ行く背徳感。時間も時間だし、店内には店員さんとおじいさん×2、そして私しかいなかった。それぞれ雑誌コーナーで雑誌を立ち読みおじいさんと、アルコールを眺めるおじいさん、おでんを作る店員さん。とりあえずグミコーナーを見て、別に目新しいものもないなぁと買いもしないパンやお惣菜を見る。結局ピザまんとスイーツを買って店を出る。アルコールを見ていたおじいさんはいなくなっていた。

そろそろか、と親との待ち合わせ場所へ歩く。ピザまんが熱すぎて後ろについてる紙が取れない。オレンジの生地が紙にくっつきまくって、萎える。ピザまんを頬張りながら歩く。口だけ熱くて後は全部寒い。横を通るトラックがスカートを揺らしながら、イヤホンから流れる曲を遮る。

待ち合わせの時間になった。お母さんが来た。さあ帰ろう。